税務業務とは

税務業務とは、税務相談・税務書類の作成・税務代理といった税理士の独占業務を中心に、コンサルティングなどその他の税に関わる業務を加えた税理士の業務の総称です。以下でこれらの業務について詳しく見ていきます。

まず税務相談とは、税金に関する顧客からの質問・相談に回答することを指します。具体的な相談内容としては節税や税の申告についての相談、税務調査に対して対応の相談などがあります。しかし、税金にかかわることであっても脱税といった違法行為の相談を行うことはできません。

次に税務書類の作成とは、税務に関わる書類を作成することであり、具体的な書類としては確定申告や青色申告のための書類、相続税の申告書類などがあります。またこの税務書類の作成に加えて税務署への確定申告や相続税の申告、さらには納税までも顧客に代理して行うことが税務代理という業務になります。また申告・納税だけでなく、更正などの税務署からの指示に対して不服申立をする、税務調査に際し、納税者の代わりに説明や交渉といった対応することも税務代理に当たります。

上記の業務は、税理士の独占業務として法律上税理士しか行うことができないこととなっています。こうした独占業務以外でも、事業承継やM＆Aなどのコンサルティング、事業者における従業員の給与計算、さらには財務諸表の作成も税務業務の一環として税理士が行っていることが多くなっています。また2020年10月の電子帳簿保存法改正により決算書類などの電子データでの保存の要件が緩和されたため、電子帳簿保存法の適用を受けるための申請や電子データでの保存の代行も税務業務の一環となってきています。

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